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ロジックよりも大切なのは “熱量”とトガった情報量

第2回目は、プロデューサーの原点となった学生時代のエピソードや広告代理店時代の営業アプローチなど、林Pならではの切り口で語り尽くします。

〈これまでの記事はコチラ〉
その1 LDP代表「林哲平」プロデューサー脳誕生のきっかけとは!?

その1からの続きになりますが、
広告代理店時代の営業先ではどんなアプローチをされていたんですか?

0316_002_re 林P

「僕はこれってこういうことなんですよね」っていうことをすごくドラマチックにしゃべりたいだけなんですよ。自分で気づいたことを教えたい。
だからこそこうやった方がいいんじゃないかっていう明確な方向性やアイデアも自分なりの根拠があって伝えていました。社会に出てからも、「何かやらなきゃいけない」とか「上手いからやってる」ことなんかよりも、「やりたいからやってる」という熱量があって仕事をした方が楽しいと思うんですよね。

楽しんで仕事をやるからこそ、キツイことも乗り越えられるし、うまくいくためのロジックもだんだん分かり始める。
いくら理路整然と正しいこと言われても、モチベーションが低かったり、そこに対して自分なりの気づきがなければ、ワクワクするものを受け取れないし、意味がないんですよね。

そのマインドに至ったきっかけは何ですか?

0316_002_re 林P

大学生の頃、仲の良いメンバーで軟式野球のチームをつくって社会人リーグに参加したんです。素人もいたけど、甲子園に出たメンバーもいるような。
みんなで「大分県の競合チームを倒して一番になろうぜ!」って目標を立てたはいいものの、始めのうちは、いいとこまでは勝ち上がるんだけど、優勝はできなかったんです。
個々の力量だけでみればこちらが圧倒的なんだけどなぜか負けてしまう。

え!何でなんですか?

0316_002_re 林P

優勝チームにあって、自分たちにはないものは何だろうって考えたら“熱量”と“一体感”でした。そう感じたのをきっかけに、本当にやりたい人だけでプレーしようと伝えて、やる気のない人は全員辞めてもらったんですよ。そこから練習方法や試合の運び方などを自分たちで決めたり、話し合うようになりました。

その結果、チーム創立3年目、最後の大分県大会で優勝したんですよ。テクニックや経験は大事だけれど、それよりも勝ちたいという強い思いの方がもっと大事なんです。目的を明確にして、熱い気持ちを持ってプレーすることの方が何倍も意味があるんだなと思いました。

なるほど…それが今の仕事のスタイルにつながっているんですね。
少し話は戻りますが、広告代理店の営業で印象に残っているエピソードはありますか?

0316_002_re 林P

当時、一世風靡した配給メーカーがあったんですが、僕の会社は過去にトラブルがあって取引停止になってたんですよ。そんな状況で「林、お前新人だし挨拶行ってみる?」って言われて、「もちろんいきます!」ですよ。
数字取りたいからじゃなくて、宣伝部と知り合ったら、新作情報や過去の販促物とかもいっぱいあるわけで…自分の仕事において宝の山でした。

とにかく仕事だけじゃなく、プライベートでも交流を深めたり、そんなことを続けていたら、とある大作映画のパッケージから全面ジャック広告みたいな企画までやらせてもらえたんですよね。

そこまでの大きい仕事をゲットできたのはどうしてなんですか!?

0316_002_re 林P

いくら個人的に仲良くなれたとしても、それだけでは無理で。
いちばんは映画の知識や映画に対して自分自身がファンだったのが一番大きかったと思います。一つでもトガった情報量を持っていれば、それはクライアントにとってメリットになるんですよ。
そこは緻密に準備したり、計算していましたね。

その後、実績が認められて、ファッション誌の営業に転属になりますよね?

0316_002_re 林P

そうですね。でも、映画に興味ありすぎて、早く映画の部署に戻りたい。それと当時の自分に関わってくれていた業者の皆さんと一緒に業界を変えたい!みたいな気持ちもありました。

ただ、転属になって女性ファッションブランドの宣伝PRを担当したことで、プロファイリングしてターゲティングする術が身についたんですよね。
女性の感性に理解を深めることができたのが、のちのプロデューサー業に生かされているなと今になって思います。

紆余曲折はありましたが、東京で広告代理店の営業マンとしてポジションを確立されたんですね。

0316_002_re 林P

ただ、東京に出てきて、なんとなくやりたいこともカタチになったなと感じたと同時に、いろんなことが重なって…東京という場所や今の環境で、何かに期待したり、ワクワクするようなことがなくなってきました。今の状況から何かを変えたいなと思い始めたんです。
そこで大分に戻って、もう一度リセットすることを決めました。それがベツダイの入社につながっていきます。

さて、次回はBETSUDAI Inc. TOKYOの前身となる東京進出エピソードなど、これまで語られていない秘話も交えながら、いよいよプロデューサー林Pの脳内をさらにディープに探っていきます!ここだけの濃密なトークをご堪能あれ

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