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商品開発の極意!ユーザーに響くクリエイティブ戦略とは?

そもそもZERO-CUBE TOOLSとは?

コンセプト設定から手がけた住宅

ZERO-CUBE TOOLSは、「自分の空間を編集するための道具箱」というコンセプトを掲げるtoolboxとLIFE LABELがコラボレーションして生まれた住宅です。

ZERO-CUBE TOOLSの一番の特徴は、LIFE LABELがコンセプト設計から行ったこと。様々なブランドとコラボレーションしてきた私たちですが、コンセプト設定から携わるのは初めての試みでした。
〇〇スタイルという特定のジャンルに縛られることなく、「この空間に住んでいるのはどんな人だろう?」と想像しながら何度も打ち合わせを重ね、導き出されたのが「プラントハンター」というコンセプトでした。

CONCEPT:PLANT HUNTER(プラントハンター)

植物が好きで、植物を採集するために世界各地を旅するのが趣味。植物以外にも、本や旅、アウトドア、料理なども好き。自分の興味が分かっていて、好きなものの楽しみ方を知っている。

これからはクリエイティブのエンタメ化が必要不可欠

大切なのはファンを作ること

企業が発信するクリエイティブを見て、こんな風に感じたことはありませんか?

「よくありがちなクリエイティブで興味をそそられない」
「一方的に商品の良いところばかりを伝えていて、見る気にならない」

日常生活の中で、求めていなくても多くのクリエイティブを目にする時代。どんなに良いプロダクトを作っても、ユーザーにスルーされてしまっては意味がないですよね。
では、見てもらえるクリエイティブにするにはどうすれば良いのか?
ここで必要となるのが、音楽、映像など私たちの人生を豊かにしてくれる「エンターテインメント」の要素です。
エンターテインメントを取り入れたクリエイティブでユーザーの心に直接訴えかけることで、わくわくしたり、「なんか好きだな」と感じてもらう。そこから、ブランドへの共感が生まれ、ファンが形成されていく。これからは、このロジックが非常に大切だと考えています。
さらに言うと私たちは、そういったクリエイティブを通して「住宅業界をエンタメ化」していくことに強いこだわりを持っているのです。

ZERO-CUBE TOOLSのクリエイティブ戦略

突然、「エンターテインメント」と言われても、住宅とどう結びつけたら良いかイメージしづらいですよね(笑)。
そこで、ZERO-CUBE TOOLSのクリエイティブにおいて、どのようにエンターテイメントを活用したか具体的に紹介していきます。

1.ロケーション

撮影で使用したZERO-CUBE TOOLSが建つのは、千葉の海に面した断崖絶壁の土地。
プラントハンターならどんな場所に住むのだろう…?を徹底的に突き詰めた結果、家から海が一望できて、緑に囲まれた最高の場所にたどり着くことができました。

…と、ここまでは良いのですが、このロケーション選びには裏エピソードが(笑)

理想の条件を満たす場所がなかなか見つからず、日本全国を飛び回ること約1年半…。やっとの思いで見つけたこの土地は、私たちにとっても思い入れの深い場所となりました。
これだけ時間をかけてロケーションにこだわった理由はただ一つ。「建てる場所」もクリエイティブ戦略で重要な要素の一つだからです。クリエイティブを見たユーザーが「自分だったらこの場所でどんな暮らしができるだろう?」と想像力を働かせてもらえるよう、ロケーション選びも一切妥協しませんでした。

2.音楽

プロモーションムービーでも使用されている音楽は、4人組バンド「トレモノ」さんに一から作ってもらったものです。楽曲制作のオファーを行ったのも、LIFE LABELでは初の試み!何度も打ち合わせを重ね、「世界一大切な場所」を意味する「まほろば」という楽曲が完成しました。

では一体なぜ、楽曲制作にまで力を入れたのか?それは、音楽は人の「記憶」を思い起こさせる大切な装置だと考えているからです。

楽しかったあの時、自分に負けそうになったあの時…様々な場面で音楽は人生に寄り添う大切なもの。だからこそ、音楽を聞くことで大切なあの日のことを思い返すように、家を通して大切な「記憶」をいつでも思い返せる状態にしておいてもらえたら…と、ZERO-CUBE TOOLSの世界観にぴったりの楽曲を制作しました。

3.ムービー

住宅業界では異例!映画のようなプロモーションムービーを制作

ZERO-CUBE TOOLSを舞台にした今回のムービー。プロモーションムービーとしては異例とも言える、7分間にも及ぶ作品を制作しました。
ストーリーの裏には「記憶」と「記録」という2つのキーワードが隠されています。情緒ある映像や音楽を通して記憶が蘇り、誰もが経験のあるような甘酸っぱい記憶の中の、忘れてしまった「大切なもの」に気付くきっかけになれたら…そんな想いが込められています。

ムービーのストーリー

「ふと、君の写真を撮りたいと思った。」
主人公である夫が探し物をしているシーンからストーリーは始まる。探しものをしている最中、段ボールの中から一枚の写真を見つける。そこに映っていたのは、高校時代、片思いをしていた自分と今では妻となった彼女、同じ野球部だった親友の3人で卒業式に撮った写真。あの頃、フィルター越しでしか見れなかった彼女の笑顔は今隣にある。そして、カメラを見つけた夫は、世界一好きな場所(まほろば)で今、彼女と住むこの家を背に記念写真を撮る。

キャストは、俳優や映画監督としてマルチに活躍されている森岡龍さんとモデルの在原みゆ紀さん。
森岡さんは「LIFE LABEL CAMP2019」で舞台演出を担当していただいたりと、LIFE LABELとも関わりが強い方です。また、在原さんはCMや広告などでモデル業を行う傍ら、90年代のヴィンテージTシャツに対する想いを込めた写真集の制作も手掛けるなど幅広くご活躍。ご自身の趣味や好きなことを大切にされているお2人。今回の「プラントハンター」というコンセプトにも通じる部分がありました。

番外.イベント(GO OUT CAMP関西)

2019年11月1日〜3日の3日間に渡り、京都スチールの森で開催された「GO OUT CAMP関西」にも出展しました。
イベントで体験してもらうこともまた、私たちが考えるエンターテインメントを活用したプロモーションの一つです。
スケルトン(躯体)とインフィル(内容・設備)を自由に組み合わせることで住宅が完成するという考え方を体験してもらうべく、ZERO-CUBE TOOLSを約3分の1スケールにした「ミニTOOLS」を用意!親子で楽しめるワークショップも開催し、「記憶」と「記録」の両方に残るイベントとなりました。

なぜここまでクリエイティブにこだわるのか?

ここまで読んでいただいた方は、私たちが考えるクリエイティブ戦略について、少しお分かりいただけたのではないかと思います。
では、どうしてここまでクリエイティブに力を入れるのか?それは、LIFE LABELが提案する「家」は、家族が集い、暮らしていく、人生で最も大切なプラットフォームであり、クリエイティブを通して「何を買うか?」ではなく「どう使うか?」を伝えたいからです。
家が主役ではなく、物語の主人公はそこに住む人。つまり、家は暮らしをエンターテインメントにするツールだということです。家の中で繰り広げられる家族のストーリーをエンターテインメントにするには、クリエイティブも「自分もこんな暮らしがしたい!」と想像を膨らませてもらえるものでなければいけません。
それが、LIFE LABEL流の「暮らしのあり方」の提案であり、私たちのクリエイティブやプロモーションが「暮らしってもっと楽しめるんだ!」という発見に繋がることを常に願っています。

「クリエイティブ戦略」についてより詳しく知りたい方へ!セミナーを開催中です!

ユーザーの心に響くクリエイティブ戦略って、簡単に言ってもやるとなるとめちゃくちゃ難しいですよね。
今回ご紹介したZERO-CUBE TOOLSのプロモーションで言うと、コンセプトから考え、ロケーション、楽曲、ムービーにもこだわる…この一つ一つがクリエイティブ戦略の一部なのです。
ユーザーの心に届けるためには、しっかりと考えて取り組む必要があるんです。
今まであまり意識したことがなかった方も、「このプロモーションにはどんなストーリーが隠されているんだろう?」と考えながら見てもらえると嬉しいです。
これからも試行錯誤しながら「新しい暮らしの楽しみ方」を提案し続けていきます!

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