“エンターテインメント”が住宅業界を変える!
introduction
「林P(はやぴ)の脳内探検」は、LDPの代表であり、プロデューサーでもある林哲平の頭の中を探検しちゃう企画。
今でこそ住宅業界のパイオニアとしてヒット商品を生み出し続けていますが、そこに至ったきっかけや経緯とは…。スタッフでさえも理解不能?!林哲平を徹底解剖いたします。
「林Pの脳内探検」最終回のテーマは、LIFE LABELとDoliveが掲げるテーマや業界の未来を見据えたマーケティング論まで…これからの住宅業界に何が必要なのか?に迫る内容満載。最後まで見逃せません!
〈これまでの記事はコチラ〉
・その1 LDP代表「林哲平」プロデューサー脳誕生のきっかけとは!?
・その2 ロジックよりも大切なのは “熱量”とトガった情報量
・その3 マーケティングを極める理由は、めんどくさがり屋にあり?
・その4 正解を求めるよりも、大切なのは判断することなり。
・その5 これからのマーケティングは “仮説の需要”がカギ!?
vol.5の記事で、「デジタルとバーチャルの世界を使って“好き”を見つけられるツールをつくる」という話もありましたが、それも踏まえて、これからの住宅業界を考えるうえで大切なキーワードはなんですか?
商品を売ることに直結しなくても…ということですか?
林P
モノを売るためには、金額とかスペックとか、伝えなきゃいけないことがたくさんあるけど、もっと大切なことがあるでしょ!って思います。
「売りたい!」という欲を隠しきれずに、目が¥マークになっていたり、金額や性能だけに焦点を当てたダサいCMをつくってませんか?と疑問を投げかけたくなります。
だからこそ、家を購入した先にある、ライフスタイルまでを考えたプロモーションをしようと日頃から考えてるんですよね。たまに「何でそんなに遠回りをするんですか?」とか「それって家を売ることにつながるんですか?」って訊かれることもあるけど、顧客の視点を理解できていないから、そういった疑問が湧くのかなと思います。
なるほど〜。
今リリースしているコンテンツは林P自身が興味・関心の高いものばかりなんですか?
林P
実は、自分自身が興味・関心があるものという基準ではないんです。だからこそ「世の中や、他の業界にはどんな需要があるんだろうか?」って仮説を立てるようにしています。
若いスタッフから「あの店に行ってきましたよ」とか、「あの建物がこんなにかわいくて」とか言われると、少なからず影響も受けるし、今はこんなスタイルが求められているんだなぁと、考えさせられる。そういう意味では、面白いコンテンツやプロジェクトを届けられているのは周囲のおかげなんでしょうね。僕1人だけだったら、範囲に限りがある、シンプルなコンテンツしか生まれていなかったかもしれないですね。
周囲からインプットされることも多いんですね!
林P
そうそう。情報を取りにいく癖は、広告代理店で働いていたころに身につけたのかも。常に脳内を自分だけのアイデアで埋もれさせないようにしています。外部からインプットしたものがちゃんと収まるスペースを確保しているというか。特に、若い世代とのコミュニケーションは重要ですね。その子たちが良いと感じてるものを受け入れたり、認めたりすることはとても大事。いろいろなアーティストとコラボレートするときも、基本的には先方のアイデアをカタチにしていくスタンスです。話の流れで、こちらが当初考えていたことと違う方向に転がっていくなら、それはそれでOKだと思うんです。
What’s New FUN?を聴くと、林Pの受け手としてのスタンスが伝わってきますよね。
林P
どんなゲストに来ても、野球のキャッチャーみたいに「何でも受け止めます!」って意識しています(笑)
相手が気持ちよく喋れる話を振りたいって思うんですよね。そんな心地よいコミュニケーションの中で、相手からもらった情報が自分にとって役立つかもしれないし。
だから、耳も澄まして聞き手になるし、神経も研ぎ澄まして、しっかりとチェックしてますね。ゲストと楽しくトークするエンターテインメントではあるんだけど、やっぱり僕らの商品のプロモーションにつながるためのラジオだから。そこで得たものを事業の中で血肉化していきたいからね。
だからラジオはメディアでありつつ、情報もインプットして、クリエイティブに発展できる、非常に面白くて重要度の高いコンテンツなんじゃないかな。
今後、LIFE LABELとDoliveで目指していきたいものはありますか?
林P
LIFE LABELは、将来的には建築アトリエとか設計事務所ともタッグを組むことになる可能性もあります。もしかすると建築学会も巻き込むようなカタチになるかもしれない。
ただ、以前も話しましたが、大きな問題として、これからの日本の建築カルチャーを作る建築学部の学生たちが住宅業界のマーケティングやビジネスとしての「エンターテインメント」を学べる場所づくりが必要ですね。
「俺が授業をしてもいいよ」って言ってましたよね(笑)
林P
マジで入念に話すネタを準備するから、たくさんの若者たちに聞いてほしいです(笑)建築業界や住宅業界だけでなく、一般論として通用するスキルだと思いますしね。
建築業界、住宅業界を大きく変えるきっかけにもなりそうですね。
林P
そうそう。LIFE LABELやDoliveのパートナーだけでなく、未来の住宅業界を担っていく人に伝えたいのは、「こうすればこう売れますよ」みたいな営業マニュアルじゃなくて、業界そのものを変える、マーケティングの視点とエンターテインメント感です。
家が売れる・売れないといった目先のことだけでなく、“住宅業界のこれから”を見据えて、前を向いて歩んでほしいと思います。
いかがでしたか。全6回にわたる「林Pの脳内探検」。
林哲平を徹底解剖し、マーケティングやPR的視点、これからの住宅業界のことを、フリースタイルで語り尽くしました。
これからも林Pが届けるさまざまなコンテンツや新たなプロモーションにご期待ください!
LIFE LABELやDoliveのプロジェクトを進めていくうえで、大切にしているキーワードはやっぱり「エンターテインメント」かな。
“面白い”と感じるものが、世の中にはたくさん溢れていますよね。充実したライフスタイルを過ごしたいなら、良い情報をたくさん仕入れた方が絶対いいと思うし。
今、手がけているスモールメディアでは、映像や音声、インテリアなどのコンテンツを積極的にリリースしているけど、その中に住宅の話があまり出てこなくても問題ない。そのコンテンツ自体に面白さやエンタメ感が存在していれば、いいかなって。ユーザーの皆さんのライフスタイルが豊かになるために、魅力的な情報を届けられているということなんだから。